小林旭のほうがいい・・・・
のっけからびっくりするようなタイトル・・・。小林旭のほうが・・というからにはだれと比べて?いわずと知れた石原裕次郎とである。これは個人的な好みの問題ですから別にたいした問題ではないのですが・・・。昭和の大スターで今でも生きているのはもう高倉健と小林旭ぐらしかいません。しかし、高倉健と比較するには違和感があるし、やはり同じ日活で同じ時期一世風靡した対照的なふたりを比べるのが筋か。最近、やたら兄貴の石原慎太郎や石原軍団率いる渡哲也がマスコミに登場して亡き裕次郎を語ったりまたTVでも「弟」がドラマ化され話題を呼んでいますが、もともと余り好きでない石原慎太郎、そしてこの石原軍団なんて運動部みたいなやからがかってに盛り上げているだけです。その点、小林旭 昔も今もほとんど一人で行動しているし、そういう意味では高倉健のほうに近いか。でも小林旭も昨年芸能生活50周年を記念して、自伝がでたのを知ってますか?おそらく余り知られてないでしょうね。新潮文庫から「さすらい」というタイトルで昨年12月に出版されています。たまたま本屋で見つけ昔からの大ファンである小生、一気に読みました。おもしろかったですね。日活の大部屋時代の苦労、そして日活のスター時代、美空ひばりとの結婚、離婚、事業の失敗、映画の製作、など、いやマイトガイ旭のすべてが本人の口から語られています。裕次郎とは対照的なんですね。もともと「太陽の季節」で裕次郎がやっている役は最初は旭だったとか。美空ひばりとの結婚はもちろん愛情はあったでしょうが、裕次郎への対抗心もあったそうな。離婚直後、数千万持って世界にそれこそ「さすらい」の旅に出た話とか。そして事業失敗して多額の借金ができ、そのあと「昔の名前ででています」の大ヒットで再起とか。裕次郎はどうしても山の手の「ぼんぼん」っていう感じでいなかものの小生にはどうも好きになれんのです。その点小林旭はチンピラぽくて、この辺の飲み屋街にいそうな「兄貴」って感じ。「ギターを持った渡り鳥」に代表される渡り鳥シリーズ、いったいどこの国かいなと思わせるこの映画(いわゆる無国籍映画のはしり)興業的には裕次郎の映画より上だったとか。そうでしょう地方では旭の映画のほうがうけたはず。小生も親父に連れられてよく映画にいきましたが、東映のチャンバラ映画と旭の渡り鳥シリーズが一番鮮明に覚えているんですね。でも日活もロマンポルノの時代になり、フリーに。のちのあの名画「仁義なき戦い頂上作戦」のラストシーンでの菅原文太とのからみは小林旭の最高の演技と思います。役者としても裕次郎よりは上だと思いますね。もっと映画に出て欲しいですがね。男は一匹狼でやさぐれで生きてこそ。「北帰行」聞くたびに小林旭はいいなあと思うこの頃。とりまきがやたらいて役者が選挙の応援やらに出てはいけませんわ。役者は役者バカで庶民大衆に夢を与えなくては。音楽も同じである。
「人の世は山坂多き旅の道 上る苦もあり下るウ苦もある」 小林旭
(どういうわけかウがある・・・) |
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