土の匂いがする熱い夜でした・・・


イラク戦争がら1年がたちました。とうとう戦後はじめて自衛隊が海外に派遣されました。千歳から派遣される自衛隊員の姿がテレビ放映されていましたが、日の丸が振られる見送りの光景は余りに戦中のそれに似ていますね。不気味な感じを覚えたのは私だけでないでしょう。大義のない戦争。泥沼化するイラク。イスラム世界に欧米の民主主義を押し付けること自体無理である。テロを撲滅するのが逆にテロを誘発しているではないか。スペインでも多くの犠牲者が出た。米国も世論がまっ二つに割れてきている。また、カマス指導者ヤシンの暗殺で全面戦争になりそうなイスラエルとパレスチナ。こうしてみるとサマワが安全だからと自衛隊を派遣するわが国の政府は本当にのうてんき」という他はない。朝日新聞にいま連載のイラクと世界「開戦から1年」をずっと読んでいますが、25日の朝刊に興味ある記事がでていました。(米兵の死「大義」問う)という見出しでイラクに派兵され死亡した米兵の家族の思いが載っていました。当初はイラク開放、大量破壊兵器の撲滅を大義に誇りを持って送り出したはずが 次第に息子の死に疑念を抱くようになった家族の心境が語られています。国の英雄として死んだはずがひとにぎりの戦争指導者のメンツや利益のために戦死したのではという疑念が生まれ行き場のない思いを述べています。また、帰還した米兵から相次ぐ自殺者がでているとか。まさにベトナム戦争後、多くの帰還兵が社会に適応できず神経障害に陥り自殺していったあの時代を思い出させます。大義のない戦争に駆り出され、誤って民間人を殺傷すればその兵士は一生心の傷を持つでしょう。映画「ディアハンター」を思いだします。米国という国はほとほと懲りない国ですね。また何十年後かにこうしたテーマを題材に映画を作るんでしょうね。そしてまた同じことを繰り返す。自衛隊員もいつ同じ境遇になるかもしれません。
世界の平和とか、民族とか自然とかへの強い思いを呼び起こす一晩が20日の板橋文夫・太田恵資のライブでした。言葉でその日の感動を表現するのは難しいのですが、ただ言えることは二人の生き方の思いが音に現れているのです。この日のライブに来たお客さんすべてがそう感じたでしょう。欧米文化にどっぷり漬かった日々の生活、文化、音楽、食物、衣類などなど・・・・。音やメロディーに忘れかけた なつかしいもの、そう「土の匂い」を感じたのです。板橋の奏でるピアノにせつない哀しさとなにかに対する激しい怒りを感じました。また太田のバイオリンの音に大陸のおおらかさと自然のうれりを。ライブのMCでとつとつと板橋がいまの日本の世相のあやうさをちょっと皮肉っていたのが印象的でした。
JAZZという音楽もどちらかというとNYだなんだと欧米一辺倒でSJ誌やマスコミもこうした板橋のような音楽をあまりとりあげませんね。もっとも本人はJAZZがどうだこうだとはなにも気にしてないでしょうがね。私も含めて欧米に偏るJAZZ界はもっと
考えを改めねばなりません。それは世界を見る目にも言えるでしょう。そういう思いを抱かせる一晩でした。また、機会があればリバーサイドでライブをしてもらいたいです。感動をふたたび!!